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【医師監修】肺がん

こちらでは肺がんに関する基礎知識や肺がんを見つけるために受けるべき検査について解説しています。

肺がんに関する基礎知識

肺がんってどんな病気?

肺がんとはその名の通り肺の気管や気管支、肺胞にできるがんで、日本では死亡者が最も多いがんと言われています。

肺がんは初期段階では自覚症状がほとんどありませんが、がん細胞が周りの組織を破壊しながら増殖していき、血液やリンパ液を通じて全身に転移しやすく、見つかったときには重篤な症状に陥っていることも少なくありません。

そもそも肺という器官は空気を取り入れて、酸素を血液に乗せて全身に行き渡らせる働きがあります。そのため、肺で発生したがん細胞も他の器官に移動しやすいのです。

また、肺の周りには重要な臓器が多いため、肺がんが侵食して他の臓器に転移することもあります。

肺がんの種類

肺がんには以下のような種類があります。

小細胞肺がん

がん細胞が小さく、肺の入り口に発生することが多いです。喫煙との関連性が高く、タバコを吸っていると発症する確率が高くなります。気管支の壁の中を這うように進行していきます。脳やリンパ節、肝臓など他の器官に転移しやすいがんです。

非小細胞肺がん

小細胞肺がんではない肺がんを指します。80~85%の肺がんがこのタイプと言われています。

腺癌

非小細胞肺がんのなかでももっとも患者数が多いタイプ。肺がん全体の60%がこの腺癌と言われていています。

肺がんは一般的なイメージとして「喫煙者がなりやすい」とされてきましたが、この腺癌は喫煙の有無に関係なく発症します。

扁平上皮癌

肺がんの中で腺癌の次に多いタイプです。器官や気管支の内側にある扁平上皮という細胞ががんに侵された状態を指します。扁平上皮癌は喫煙と非常に関係が深いがんとされています。

大細胞癌

肺がんの中でもがん細胞が大きいタイプのがんです。発達が早く、肺の奥にある肺野で発生します。肺がんの中では少数派で5%くらいと言われています。

肺がんの原因

タバコ

肺がんの原因として真っ先に思い浮かぶのが喫煙でしょう。特に先述のように扁平上皮癌や小細胞癌はタバコとの関連性が非常に高く、非喫煙者が発症するのは稀だと言われています。

喫煙者が肺がんで死亡する危険性は非喫煙者の4~5倍ほど。これだけでも十分危険なように思われますが、とくに喫煙者の中でも喫煙指数(1日の本数×喫煙年数)が600以上の人は肺がんにかかるリスクがさらに高いと言われています。

喫煙者の方は一度、ご自分で喫煙指数を算出してみましょう。

空気中の有害物質

大気中の細菌やほこり、化学物質、黄砂なども肺がんの原因となることがあります。多くの有害物質は器官である程度除去されるのですが、肺に届くものもあります。肺に届いても肺胞で除去されますが、このときに発生する活性酸素ががん細胞を発生させる原因となるのです。

肺がんを見つけるために受けるべき検査

肺がんは主に以下のような検査で発見することが可能です。

胸部エックス線検査

肺がんを見つける上でもっとも基本的な方法。肺がんによる腫瘍が発生していれば影を見ることが可能です。肺がんの疑いがあれば胸部CTなどで精密検査を行い、進行状況を詳しく調べることもあります。

肺がん以外にもさまざまな肺の疾患を発見できるため、一般的な健康診断などでもよく実施される検査です。

胸部CT

胸部エックス線検査や腫瘍マーカーよりも高精度に肺がんを検査することが可能です。たとえば腫瘍マーカーで肺がんが発症している可能性が示唆されたときには胸部CTで精密な検査を行います。

体を輪切りにしたような状態の画像を撮影するため、肺がんが存在すれば肺の部分により鮮明な影が映り込むので、肺がんの発見には非常に有用とされています。がんの有無だけでなく、腫瘍の大きさや発症部位、深さなども3次元的な画像を診断することで知ることができます。

肺がんを予防するための生活習慣とは

肺がんを予防するためにはなんといってもタバコを吸わないことです。10年間禁煙すれば、肺がんにかかるリスクは半減します。また、非喫煙者の方は喫煙所に近づかない、分煙あるいは禁煙のお店を利用するなどして、なるべく受動喫煙をしないことが大切です。

監修医情報:
若杉慎司先生
(東京人間ドック
クリニック)
監修医情報 東京人間ドッククリニック

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