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【医師監修】胸部エックス線検査

人間ドックの検査項目に入っている胸部エックス線検査の特徴やエックス線を受けることで分かる病気についてまとめています。これから人間ドックを受ける人はぜひ参考にしてみてください。

胸部エックス線について知りたい!

そもそも胸部エックス線とは?

エックス線は放射線の一種ですが被ばく量はきわめて低く(約0.06mSv)人体をすり抜けやすいため、病気を特定する際に使われます。胸部エックス線の場合は肺や心臓にできる病変を発見しやすいです。

胸部エックス線検査の判定

エックス線を照射した際にエックス線が通った部分は黒く写り、通りにくい部分は白く写ります。異常がなければ肺部分が黒く写り、心臓部分のある中央は白く写るのが特徴です。

胸部エックス線検査で分かる病気一覧

検査を受けることで、肺炎・肺結核・肺がん・肺気腫・胸水・気胸といった呼吸器の疾患の有無や程度がわかります。所見を以下にまとめたので参考にしてみてください。

横隔膜弛緩症
(おうかくまくしかんしょう)
横隔膜に原因があり、胸部単純エックス線像で特徴的なガス像を確認できます。横隔膜ヘルニアとの判断が難しい病気です。
横隔膜腫瘍
(おうかくまくしゅよう)
原発性の悪性腫瘍が稀にあります。良性の場合は脂肪腫があり、エックス線CT検査での脂肪濃度が典型的な数値を示します。
間質性肺炎 ・肺線維症
(かんしつせいはいえん・はいせんいしょう)
間質性肺炎は特発性びまん性と、別の原因がある2次性に分けられます。治療法の選択には肺生検による病理的な診断が必要。肺線維症は広範囲に進行したもので治療が難しく難病指定されています。
気管支拡張症
(きかんしかくちょうしょう)
先天性や感染症(結核含む)、気管支閉塞などが原因として考えられます。生まれつきのカルタゲナー症候群は先天性気管支拡張症・内臓逆位・慢性副鼻腔炎を有しているそうです。
気胸 肺胞という袋状の組織が融合した大きな袋が破れてしまう病気。ブラという空気の袋の破裂が原因で起こります。
胸壁腫瘍
(きゅうへきしゅよう)
胸郭や軟部組織に発生する腫瘤。良性では脂肪腫、悪性では横紋筋肉腫などが確認できます。
胸膜炎
(きゅうまくえん)
原因はいろいろありますが、肺内に生じた炎症・悪性腫瘍などが胸膜に浸潤する病気です。胸膜の肥厚や胸水、貯留の発生を伴うこともあります。
胸膜腫瘍
(きゅうまくしゅよう)
胸膜由来の悪性腫瘍の代表例は悪性中皮腫です。良性腫瘍として比較的多いのは脂肪腫です。その他、神経鞘腫や神経線維種があります。肺がんの胸膜浸潤やPancoast腫瘍もあります。
胸膜中皮腫
(きゅうまくちゅうひしゅ)
石綿粉塵曝露(いしわたふんじんばくろ)いわゆるアスベストにより生じる悪性腫瘍。
サルコイドーシス 原因不明で肺門リンパ節腫脹を先行して発症。稀に多発性粒状影、網状影を認めます。
縦隔気腫
(じゅうかくきしゅ)
左右の肺の間の縦隔に空気が侵入して起こる病気です。外傷による肺損傷や激しく吐いたあと、食道に小さな穴が開くことでも起こります。
縦隔腫瘍
(じゅうかくしゅよう)
縦隔内に発生した腫瘤です。胸腺種や奇形種、胸腔内甲状腺腫などが典型例。中縦隔には気管支嚢胞やリンパ節腫大、食道裂孔ヘルニア。後縦隔には神経線維種や動脈瘤などがあります。
塵肺症(石綿肺、珪肺等)
(じんはいしょう(せきめんはい、けいはい))
塵肺症は塵を吸入することで発生します。職業的な粉塵曝露(ばくろ)の代表例は珪肺と石綿肺です。典型例では肺門リンパ節に卵殻状石灰化沈着。進行例では大塊状陰影(大陰影)が確認できます。
心不全
(しんふぜん)
高血圧性心疾患や心臓弁膜症、心筋梗塞などが原因の急性循環不全などが原因。胸部エックス線写真では、循環不全を反映する心陰影の拡大、下肺野での線状影、肺紋理増強などが分かります。
大動脈瘤
(だいどうみゃくりゅう)
大動脈弓部や下行大動脈にて部分的に血管が詰まります。現在は動脈硬化性が大多数です。致命的な場合が多い大動脈解離との見分けが難しい病気です。
中葉症候群
(ちゅうようしょうこうぐん)
肺の両側に起きる中葉、舌区症候群の場合も考えられます。浸潤影・気管支拡張像・瘢痕像・無気肺の所見が認められます。
陳旧性胸膜炎
(ちんきゅうせいきゅうまくえん)
過去に炎症を起こした跡形。肺膿瘍・膿胸・被包化胸水との鑑別が問題になることもあります。
陳旧性肺結核
(ちんきゅうせいはいけっかく)
肺結核にかかり治療で完治したものや自然治癒したもの。瘢痕像や石灰化影、無気肺などが確認できます。
陳旧性肺病変
(ちんきゅうせいはいびょうへん)
原因はさまざまですが、治療で完治したものや自然治癒したものです。瘢痕像や石灰化影、無気肺などが確認できます。
動脈硬化 加齢とともに動脈内にコレステロールが付着し血管内腔が狭くなる病気。冠状動脈に動脈硬化が生じると狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患が起こる場合があります。
肺炎 細菌感染で肺に急性の炎症が生じた状態。浸潤影や、スリガラス影などの多彩な陰影を胸部エックス線写真で認めます。
肺化膿症
(はいかのうしょう)
細菌感染で肺に急性の炎症が生じて組織が破壊された状態。浸潤影の中に空洞や水平面形成などの陰影を胸部エックス線で確認できます。
肺結核
(はいけっかく)
結核菌の肺感染によって炎症を生じた状態。上肺に空洞や気管支に沿った小粒状影や不均一な浸潤影が確認できます。
肺腫瘍
(はいしゅよう)
肺の組織に発生した腫瘍。良性か悪性かをCT検査などで調べる必要があります。
その他 肺アスペルギルス症や肋骨腫瘍(ろっこつしゅよう)、肺気腫(はいきしゅ)などの病気も確認できます。

胸部エックス線検査を受ける際の注意点

貴金属は外すこと

エックス線検査(レントゲン検査)を受ける際は、体につけている貴金属は外しましょう。なぜならレントゲンに貴金属類が写り込んで、病変と区別がつきにくくなるからです。貴金属類はネックレス・指輪・ピアス・時計などが当てはまります。外した貴金属は、所定の場所に置いてください。決して、ポケットに入れないようにしましょう。貴金属だけでなく、シップやホッカイロ、財布なども当てはまります。

胸部エックス線検査の流れ

それでは胸部X線検査の流れについてご説明します。

1.検査前

健康診断などでも胸部エックス線検査を受けた経験がある方は多いかと思います。改めて、流れや注意点などを見ていきましょう。

胸部エックス線は食事などの影響を受けませんので、前日や当日に食事を摂ってもかまいません。ただし、消化器エックス線の場合は食事制限がありますので、ご自分が受けられるX線検査がどちらなのかを事前に確認しておきましょう。

人間ドックで複数の検査を受ける際には他の検査で食事などの制限が必要な可能性があるので、その際はクリニックの指示に従ってください。

2.当日の流れ

前章のとおり、なるべく着脱がしやすい服装でクリニックに行きましょう。肌着にも注意。柄があるTシャツだとレントゲンに写り込んでしまいますので、無地のTシャツを着ていきましょう。黒色の肌着やTシャツであれば問題ありません。

検査前に検査着を着替えます。その際に腕時計やネックレスなどのアクセサリーを外し、湿布やカイロ、電磁治療器なども外しましょう。

検査室に入ったら、撮影機材に胸を密着させ、背中側からエックス線を照射して撮影します。大きく息を吸って止めた際に撮影します。「大きく息を吸って」など、指示があるかと思いますので、指示に従いましょう。

必要に応じて体の向きを変えて撮影することもあります。痛みや苦しみもなく、5分ほどで終了する検査です。

3.検査後の注意点

エックス線検査が終わったら、着替えや手荷物を身につけ、忘れ物がないか確認して完了です。

検査後は食事制限などもありません。撮影したレントゲン写真をもとに、医師が診断結果を伝えます。何かしらの異常が疑われる場合はCTなど精密な検査を行うよう打診される可能性もあります。

監修医情報:
若杉慎司先生
(東京人間ドック
クリニック)
監修医情報 東京人間ドッククリニック

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