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【医師監修】CT

このページでは人間ドックでの検査項目の一つであるCT検査の検査内容を解説。検査で分かる異常などについても説明していますので、参考にしてください。

CTとはどのような検査のことか

CTとは、Computed Tomography(コンピュータ断層撮影)の略で、X線により体を輪切りにした断面(横断面)の画像を撮影することができる検査のことです。

CT検査CT装置はヘリカルCTが主流です。これは、らせん状に連続回転して観察したい範囲を一気に撮影していく方式のことで、患者を乗せたベッドを移動させながら、その周りをセンサーが回転してX線を当てていきます。

その軌跡から、せん(ヘリカル)を描くため、そのように呼ばれています。

現在ではヘリカルCTをさらに進化させ、さらに高速撮影が可能なマルチスライスCTと呼ばれる方式も登場しています。

CT写真CT検査では、CT装置のベッドに仰向けに寝た状態で、検査を開始します。ガントリーという円筒状の穴の中にベッドごと移動し、撮影が行われます。

1つの断面(1スライス)をスキャンするのに1秒ほどかかり、検査時間は撮影部位により異なりますが、だいたい数十秒です。

また、造影剤を使うことで血管内や血流が鮮明に映る造影CTと、造影剤を使用しない単純CTの2種類があります。

肺がんの早期発見に繋がる検査項目「肺ヘリカルCT」

肺ヘリカルCT(胸部のCT検査)は、肺がんの発見に役立ちます。

胃がん、大腸がんは健康診断によっても診断できるようになり、治癒率は改善傾向に向かっているようです。しかし肺がんは、臓器別のがん死亡数において男性で第一位、女性で第二位を占める結果となっています。

他のがんと比べ、肺がんの死亡率は高く、約8割くらいが亡くなるというデータがあり、さらに、肺がんの5年生存率(注1)は、2割から3割という調査結果が発表されています。

※注:5年生存率...病気の診断や治療を行い、一定期間経過後に生存している確率のことを指す。

これはレントゲンで発見できる3cmくらいの大きさになっていると、手術できる時期を過ぎてしまっていることが多いため、治癒が難しいことが原因の一つに挙げられます。

人間ドックを受診することで、あらかじめ肺がんのリスクを把握しておくことができれば未然に対策を講じることができます。とくに喫煙をする方は、早い段階で受診を検討されるのを、強くオススメします。

◇人間ドックでのオプション価格の費用相場
10,000円~15,000円

CTと他の検査の違いとは

CTとレントゲン検査の違い

CTとレントゲン検査は、どちらも放射線を利用した画像検査方法。違いは得られる画像の性質です。CTは立体的に撮影を行い、そこで得られたデータを3次元的に解析します。対してレントゲンはカメラで写真を撮るように放射線を照射し、フィルムに焼き付ける方式となります。そのため、肺の近くにある心臓や血管が影響し、肺全体を撮影しようとしても死角が発生してしまうのです。一方、多角的に撮影を行えるCTだと死角がなく撮影できるだけではなく、輪切りで撮ったり、気になる部分を焦点に当てられたりするため、がんを発見しやすく適切な治療を受けることができます。

その他の肺がんの検査方法

喀痰細胞診(かくたんさいぼうしん)とは痰からがん細胞が含まれていないかを調べる方法です。顕微鏡で調べますが、実際にがんであっても発見できない場合があるため、3日間にかけて痰を採取し検査します。

肺がん検査をするならCTのほうが発見しやすいといえます。ただし、CTのほうが費用は高額となり、被ばく量も発がんリスクはそれほど大きくないといわれていますが、レントゲンに比べると50~100倍ほどあります。そのため、レントゲンで検査し、わずかでも影があればCTで検査をするという方法が有効です。

CT検査によってわかる病気

CTは頭部、胸部、腹部、骨盤部などと部位を分けて撮影しますのでどこのCTを受けたかによってわかる範囲が異なります。

CT検査の種類 検査で分かる身体の異常
頭部CT 脳腫瘍・脳梗塞(主に古いもの)・脳内出血・クモ膜下出血・脳奇形・脳浮腫・硬膜下血腫・下垂体腫瘍・副鼻腔炎・眼窩底骨折・頭蓋骨骨折など
胸部CT 肺がん・肺炎・結核・肺気腫・気胸・胸水の有無・胸部大動脈瘤など
腹部CT 肝臓病・胆嚢胆管疾患・膵臓疾患・脾臓の大きさ・腎臓疾患・副腎腫瘍・腹部大動脈瘤など
→他に内臓脂肪と皮下脂肪や筋肉量の測定などにも用いられています。
骨盤CT 膀胱・前立腺・子宮筋腫・子宮がん・卵巣腫瘍など

CTで発見できる病気の症状

肺がん・肺腫瘤

結節陰影

円や楕円の形で写りこみます。腫瘤の可能性があり、他には良性の場合や肺結核などでも同様の形で写りこみます。良性の場合、腫瘤が急に大きくなることはありませんが、所見で新出現や増大とあった場合は早急に精密検査を受けましょう。

浸潤陰影

肺に炎症があった場合、水がたまり影が現れることがあります。肺炎の場合が多いのですが、がん細胞の影響で炎症を起こしていることがあるため、そこから肺がんが発見されることもあります。

COPD(慢性気管支炎・肺気腫)

COPDとは慢性閉塞性肺疾患の略称で、長期間の喫煙が原因で炎症が発生する病気です。たばこにより肺組織が壊され肺の空気の流れが悪くなることで、呼吸が困難となり、症状が悪化すると酸素ボンベが必要となります。肺気腫になってしまうと薬や手術でも完治しません。

禁煙することで進行を抑えることができます。

結核

結核には2種類の状態があります。

陳旧性肺結核

1ヵ月以上前に発症した結核の進行が止まっていて、結核菌が排出されていない休眠状態になります。影が石灰化し、結節陰影として写りこみます。

活動性肺結核

結核菌が白く不鮮明な影として写りこみます。結核になると咳や痰、微熱が長く続きます。空気感染するため、入院による治療となります。昔は不治の病でしたが、現代では適切に治療を行えば半年程度で完治する病気です。

非結核性抗酸菌症

結核によく似た感染症です。症状も結核と似ていて咳や痰、発熱があらわれます。結核と違う点は人から人へ感染せず、進行がとてもゆっくりです。CTやレントゲンでは結核と区別することが難しいため、痰や組織検査で菌の種類を調べます。

サルコイドーシス

肉芽腫と呼ばれる炎症が全身に出てくる原因不明の病気です。症状は発症した臓器によって異なりますが、肺の場合、咳や呼吸困難で出現します。命にかかわることは稀で、7割は自然によくなります。

甲状腺がん

CTでは肺だけではなく甲状腺の異常が発見されることがあります。甲状腺が大きくなっていたり、気管が腫瘍に押されていたりといった症状です。CTだけでは特定できないため、日本甲状腺学会の専門医によるエコー検査や血液検査で甲状腺のホルモンを調べる必要があります。

CT検査の流れ

それではCT検査はどのような流れで進んでいくのでしょうか?見てみましょう。

1.検査前日

腹部CTの場合は、前日夜は21時までには食事を済ませ、それ以降は何も食べないようにしてください。それ以降の食事は厳禁。当日の朝食も摂らないようにしてください。なお、就寝前までは水分(水、お茶、スポーツ飲料など)は摂取可能ですが、当日は検査前まで水分補給もできません。

薬を服用している場合には、事前に医師に相談して指示を仰いで下さい。

2.検査当日

まずは体を締める衣服や金属を外します。CT検査専用の検査衣を用意しているクリニックもありますので、検査衣がある場合は着替えましょう。

リラックスした状態でCT検査装置の寝台に仰向けになります。

担当の放射線技師が位置を指定しますので、指示に従ってください。そのまま、リラックスした仰向けの状態で検査を行います。

腹部や胸部の検査では画像の歪みを防ぐため、息を少し止めて検査します。「息を止めて」「息を吐いて」というように指示があるかと思いますので、それに従って呼吸しましょう。

なお、部位によっては精密検査を行う際に造影剤を使う場合があります。造影検査の場合は検査の前に造影剤を注射します。造影剤を使うことで、小さな病変もみつけることが可能です。

造影剤の投与は、副作用に十分注意した上でおこなわれますが、アレルギーや気管支喘息、心臓病や糖尿病などの持病がある、マクログロブリン血症、多発性骨髄腫などがある場合は投与できない場合もありますので、必ず事前に医師と相談してください。

CT検査は5分ほどで終わります。寝た状態で狭いところに入るので最初は不安に思うかもしれませんが、痛みや苦痛などはありませんので、安心して検査を受けてください。

Q.CTで気をつけるべきポイントは?

編集部Aさん:閉塞感がある印象を持つ方もいるかもしれませんが、個人的にはそんなことはありません。
編集部Cさん:CTの撮影中は息を止めるので、それが分かっていれば大丈夫だと思います。

3.検査後

検査後は食事制限などはとくにありません。いつもどおり普通に食事をすることができますし、運動や入浴も可能です。

ただし、造影剤を使った検査を行った場合には、体内に残った造影剤の成分を早く排出するために、積極的に水分補給するように心がけてください。

監修医情報:
若杉慎司先生
(東京人間ドック
クリニック)
監修医情報 東京人間ドッククリニック

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