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【医師監修】腫瘍マーカー

このページでは人間ドックでの検査項目の一つである、腫瘍マーカーの検査内容や検査の流れなどを紹介しています。

各種検査の補助的に利用される腫瘍マーカー

体内に腫瘍ができると、血液中や尿に、タンパク質や酵素、ホルモンなどが急激に増えることがあります。健康なときにはみられない物質が発生することがあり、それを腫瘍マーカーと言って、腫瘍を発見する手がかりとなります。

診察室腫瘍マーカーには何十種類もあって、特定のがんに反応するものと、いくつかのがんに反応するものがあります。検査の際は1種類ではなく複数種類組み合わせて検査が行われます。検査の方法は採血による血液検査ですが、尿や膣分泌液などを採取することもあります。

がんのふるい分け(スクリーニング)として行われるのですが、現状では腫瘍マーカーが陽性だからといって必ずがんがあるけではなく、逆に陰性でもがんが完全に否定できるものではありません。

人間ドックにおいては腫瘍マーカーだけに頼るのではなく、他の検査と合わせて補助的に利用し、総合的に判断するのが理想的です。

◇人間ドックでのオプション価格の費用相場
各種マーカーにごとに1,500円~3,000円
※通常は複数マーカーを組み合わせます。

他の検査との違い

腫瘍マーカー検査は、がん細胞が産出する物質の値を測定する血液検査です。

クリニックや検診センターによっては、「全がん腫瘍マーカー検査」をオプションで行っているところもありますが、腫瘍マーカーは初期のがんにはほとんど反応しません。さまざまな腫瘍マーカーがありますが、早期診断に使えるものはまだ開発されていないのです。

腫瘍マーカーは、がん治療が効いているかどうかの目安にはなりますが、がんの早期発見には向いていない検査方法だといえます。

一部のがんの発見には有効

腫瘍マーカーはがんの早期発見に用いられる検査ではありません。しかし、前立腺がん・卵巣がん・肝臓がんなど、一部のがんに関しては初期段階でも反応することがあります。前立腺がんはPSA、卵巣がんはCA125、肝臓がんはAFPなど、それぞれ別の腫瘍マーカー検査を受ける必要はありますが、これらのがんに関しては比較的早い段階で発見できる可能性があります。

腫瘍マーカーでは見つけにくいがん

自覚症状が出にくい「食道がん」「胃がん」「大腸がん」は、腫瘍マーカーによる早期発見は期待できないでしょう。食道・胃・大腸などの消化器がんを探す場合は、マーカーを見るよりも、内視鏡を入れて目視確認をするのが効率的です。

腫瘍マーカーの検査結果の見方

腫瘍マーカーは、そもそも進行したがんの状態を把握するために用いられる検査です。健診や画像検査の結果、悪性腫瘍がある可能性が高いと判断した場合に、腫瘍マーカー検査が行われます。人間ドックではオプションで設けているところもありますが、腫瘍マーカー検査で実際にがんが見つかることは稀です。

腫瘍マーカーの値が高い場合

腫瘍マーカーが上昇している場合、進行がんがあるか、がんが再発している可能性があります。ややこしいのは、腫瘍マーカーの値が高くても、がんとは限らないことです。CTやPETなどの画像検査・内視鏡検査を行い、身体中をくまなく調べても、まったくがん細胞が見つからないこともあります。

腫瘍マーカーの値が正常値である場合

腫瘍マーカーが正常(陰性)である場合、特に異常はないと判断されます。しかし、正常値だったとしても、がん細胞がないとは断言できません。がん細胞があるにも関わらず正常値が出てしまう「偽陰性」の可能性が否定できないからです。がんを発症していて腫瘍マーカーが高値になるのは3~4割程度。画像検査や内視鏡検査を駆使して、がん細胞がどこにもないことを確認することで、がんを患っているかどうかが分かります。

腫瘍マーカーの偽陰性・疑陽性は多い

腫瘍マーカーの値は、がん細胞以外の要因で上がったり下がったりします。

がんがあるのに正常値を示す「偽陰性」、がん細胞はないのに異常値を示す「偽陽性」は、腫瘍マーカーではよくあることです。検査の結果に一喜一憂せず、あくまでも治療方針の「目安」として捉え、他の検査と併用したうえでがんの状態を判断しましょう。

腫瘍マーカーだけではがんの判断がつかない

腫瘍マーカーの結果だけでは、本当に悪性腫瘍があるかどうかの見分けはつきません。早期がんに関しては腫瘍マーカーで見つけられる可能性は低く、画像検査や内視鏡検査を用いた方が効果的です。

がんにかかった経験がない方はもちろん、がんを治療中の方も「腫瘍マーカーの結果は、あくまで目安」だということを頭に置いてから検査を受ける必要があります。

腫瘍マーカー検査の流れ

それでは腫瘍マーカー検査の流れや注意点について解説していきます。

1.検査前

腫瘍マーカー検査は採血検査なので、前日に食事を抜いたり、水分補給を制限したりという必要はありません。

2.検査当日

検査当日も通常の血液検査と同様の流れとなります。採血して腫瘍マーカー値を測定するのです。検査時間も5分ほどなので、すぐに終わります。通常の血液検査と同様、消毒にはアルコールを使用するので、お酒に弱い方やアレルギーがある方は、事前に医師に相談するようにしてください。

また、袖がきつめの服を着ているとスムーズに採血ができず、採血後も血液が止まりにくくなりますので、なるべくゆったりとした服装で検査を受けるようにしましょう。

3.結果について

血液検査後は血液が止まるまで(5分位)しっかりと注射した箇所を押さえましょう。検査後は普通に食事をすることができますし、血液が止まっていればお風呂にも入れます。

前章で解説したようなPSA(前立腺がん)、CEA(肺がん、胃がん、大腸がん)、TPA(胃がん・大腸がん・肝細胞がん・膵がんの他・肺がん・卵巣がん・膀胱がん)などの数値が腫瘍マーカーでわかります。

この各種の値によって、腫瘍を悪性か良性かを判断したり、がんが見つかった場合にはがん治療の有効性や、再発・転移などのリスクを判断することができます。

監修医情報:
若杉慎司先生
(東京人間ドック
クリニック)
監修医情報 東京人間ドッククリニック

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