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【医師監修】胃がん

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こちらでは胃がんに関する基礎知識や胃がんを見つけるために受けるべき検査について解説しています。

胃がんに関する基礎知識

胃がんってどんな病気?

胃がんは日本人に多く、毎年4万人以上の方が胃がんで亡くなっていると言われています。自覚症状としては腹痛や腹部の不快感、食欲の低下、吐き気、嘔吐などが挙げられますが、いずれも胃がん特有のものではなく、胃の機能低下や胃炎になった際に見られる症状なので、早期に気づくことは難しいです。

参照元:東京都福祉保健局「がんの死亡数」
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/iryo/iryo_hoken/gan_portal/research/genjyou/shibousu.htmll

人間ドックや検診で発見されることが多く、がんが進行して吐血や血便、全体倦怠感などの症状が表れてようやく発見されるケースも少なくありません。

早期の状態では胃の粘膜にがん細胞が存在している状態ですが、それがやがて粘膜筋板や粘膜下層、筋層といった胃の下層部分に侵食してきます。さらにリンパの流れに乗ってリンパ節に転移したり、血液の流れに乗って他の臓器に転移する危険性もあります。

胃がんの原因

胃腸の炎症や胃粘膜の萎縮からがん細胞が発生していると考えられていて、特に最近ではピロリ菌が大きく関わっていることがわかっています。

胃がピロリ菌に感染した状態で長期間にわたって炎症が起きていると、胃の粘膜の萎縮が起こり、やがてそれが腸粘膜に置き換えられる腸上皮化生となり、そこからがん細胞が発生するというのが胃がんになる仕組みです。

20代までにピロリ菌を除菌することで、胃がんには99%かからないと言われています。さらに、ピロリ菌を除菌すると胃がんはもちろん、胃潰瘍や十二指腸腫瘍の発生も抑えられることがわかっています。

胃がんを見つけるために受けるべき検査

胃がんは主に以下のような検査で発見することが可能です。

内視鏡検査(胃カメラ)

胃カメラとも呼ばれます。鼻や口から小型のカメラを挿入し、胃の中をテレビモニタに映し出して直接胃の中の状態を目視で確認します。

胃がんの腫瘍はもちろん、胃の炎症やポリープなどを見つけることも可能。胃の検査によく用いられる手法です。

胃がんなどの病変が見つかった場合は組織を取り出して直接検査することもあります。

胃カメラと聞くと「苦しい」「痛い」というイメージがあるかと思いますが、近年では鼻から入れるタイプの小型の胃カメラも普及してきて、体の負担が少なく検査ができるようになってきています。検査時間も10~15分と短めです。

ピロリ菌検査

胃の粘膜がピロリ菌に感染し、その炎症が長く続くと胃がんになると考えられています。

ピロリ菌の検査では、尿素呼気試験や便検査、血液検査といった種類があります。検査を予定するクリニックで対応しているかどうか、確認するようにしましょう。

胸部CT

体のさまざまな方向からエックス線を照射して、人体を輪切りにした状態の画像を撮影することで、胃がんの進行状況(胃のどの階層まで広がっているか、他の臓器に転移があるかどうかを調べます。胃部エックス線検査の結果と総合して病気かどうかを判断するのに役立っています。

特に胃がんの周辺の臓器への転移や浸潤を発見するのに効果的です。

PET検査

がん細胞は通常の細胞よりも多くのブドウ糖を消費します。ブドウ糖に似た陽電子を放出する薬剤を体内に摂取することで、がんの腫瘍を可視化して測定する方法です。

胃がんの他にも肺がんや食道がん、膵臓がんなど、他の臓器に発生したがんを1回の検査で発見することができますが、薬剤は単なる炎症にも反応することがあるため、炎症とがんを区別するのが難しいというデメリットもあります。

胃がんを予防するための生活習慣とは

胃がんになる要因として塩分の過剰摂取が挙げられます。塩分の摂取量が多い人と少ない人では胃がんになるリスクが高くなることがわかっています。特に塩辛やいくら、ねりうになど、塩蔵加工で作られている食品を摂取している人に胃がんのリスクが高い傾向が見られました。胃がんを予防するためには、なるべく塩分が含まれていない食事を意識する必要があります。

また、緑黄色野菜や緑茶、ビタミンCが含まれた食品などを摂取するとがんのリスクを軽減すると言われています。

お酒は適量であれば血行促進など健康に良い影響を与える面もあるのですが、飲み過ぎるとがんのリスクが大きくなります。

胃がんに関しては、早い段階でピロリ菌を除菌することができれば罹患リスクを大幅に下げることが可能です。特に20代までにピロリ菌が除菌できれば罹患の可能性は大幅に下がると言われています。 早い段階で胃がんのリスクを知り、ピロリ菌除菌をすることで罹患リスクを下げましょう。

監修医情報:
若杉慎司先生
(東京人間ドック
クリニック)
監修医情報 東京人間ドッククリニック    

人間ドック専門クリニックだからこそ、「効率的な検査を実施して短時間の人間ドックを実現したい」と考えている若杉先生。日本外科学会認定医、日本消化器外科学会認定医、日本医師会認定産業医、日本人間ドック学会認定医などの資格を持っています。

監修医情報:
三好勲先生
(東京人間ドック
クリニック)
監修医情報 東京人間ドッククリニック    

人間ドックは受けたら終わりというわけではなく、生活習慣を見直すスタートだと考えているのが、院長の三好先生です。検査当日には詳しい検査を行うのはもちろん、即日で結果のわかる検査は当日にフィードバック。生活習慣を見直すきっかけをつくれるように「ここを直すとこういう結果が出る」と、前向きな生活指導を心がけています。

問い合わせ先:03-5855-0590