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【医師監修】肝臓がん

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こちらのページでは肝臓がんに関する基礎知識や肝臓がんを見つけるために受けるべき検査、発症のリスクを抑えるための生活習慣について解説しています。

肝臓がんに関する基礎知識

それではまず肝臓がんの症状や死亡率、原因について見てみましょう。

肝臓がんってどんな病気?

肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれています。このため、肝臓がんであったとしても、ほとんど自覚症状が現れることはありません。定期的な検診はかかせませんし、他の病気の治療の際に、がんが初めて発覚するというケースが多いといわれています。

肝臓がんがある程度進行した場合には、症状が現れることもあります。主な症状として、腹部のしこり、そして圧迫感を感じることがあります。患部の痛みなどが現れるケースも少なくありません。

さらに症状が進んで末期になってしまうと、貧血、血圧低下、強い痛みなどの自覚症状が現れます。そのほかには全身倦怠感や食欲不振、疲れやすさやだるさ、黄疸、皮下出血などがあります。

肝臓がんの死亡率

肝臓がんの生存率は他のがんに比べても、圧倒的に低いことが特徴となっています。死亡率が高いがんですので、肝臓がんと診断されてからすぐに治療をすることがとても大切となります。

国立がん研究センターのデータによると、肝臓がんと申告されてから、治療を受けた方の5年生存率をみると、全病期では35.3%となっています。また、病期ごとに見ていくと、Ⅰ期では59.6%の生存率、そして、最終的にⅣ期では生存率は1.9%となってしまいます。

さらに、肝臓がんは、治癒が非常に難しいがんとなっています。その他のがんの場合、治療をして、治癒したということもありますが、肝臓の場合、その他の肝炎、肝硬変がある場合に、新たに癌が出来てしまう可能性が高いのです。

参照元:国立がん研究センター がん情報サービス「肝細胞がん」(https://ganjoho.jp/public/cancer/liver/print.html

肝臓がんの原因

肝臓がんにはいくつもの原因があります。肝臓がんの多くの患者は、過去に肝臓に何らかの疾患を抱えていたというケースが非常に多いです。たとえば、B型肝炎、C型肝炎ウイルスなどが挙げられます。これらのウイルスにかかると、慢性的な肝炎となることが多いです。

慢性的な肝炎に陥ると細胞の死滅などが繰り返され、さらにがん遺伝子の影響を受けて、がんになりやすくなります。なお、キャリアと呼ばれる、数年間は特に何も症状がないケースもありますので、定期的な診断は欠かせません。

こうしたウイルス感染以外の原因として、生活習慣病やお酒の飲み過ぎ、糖尿病や肥満などが挙げられます。長い年月をかけて、乱れた生活習慣がたたって肝臓がんになってしまう方も多いのです。

肝臓がんを見つけるために受けるべき検査

肝臓がんは主に以下のような検査で発見することが可能です。

腫瘍マーカー

がん細胞は特定の物質を放出する性質があります。がんが発生している部位によって放出が異なるため、血液中の放出物質の種類や量を調べることで、がんにかかっているリスクを判定することが可能です。

TPA、α‐フェトプロテイン(AFP)、フェリチンといった物質が血液中から多く検出されると肝臓がんが疑われます。ただし、腫瘍マーカーはあくまで可能性を判定する検査なので、肝臓がんが疑われるという結果が出た場合は、腹部CTなど精密な検査で腫瘍ができているかどうかを確認する必要があります。

超音波(エコー)検査

高い周波数の音波を腹部に照射して内臓の状態を調べる検査です。健康診断や人間ドックでの検査はもちろん、産婦人科で胎児の状態を調べる検査としても知られています。

10分程度という短い時間で終わり、大掛かりな医療器具も不要。エックス線検査やCTのような放射線被曝もありません。

腹部CT

エックス線を照射して人体を輪切りにしたような画像を撮影します。小さな腫瘍なども見つけることができ、がんの早期発見に役立ちます。

肝臓がんはもちろん、肝炎など肝臓の疾患も発見することが可能です。前章でもご説明したように、肝炎が肝臓がんの原因になることが多いので、肝炎を発見して治療することが大切です。

肝臓がんを予防するための生活習慣とは

通常のがんとは違い、肝臓がんの場合、8割が原因を特定できると言われています。ウイルスが原因である、慢性的な肝炎の方もそうですが、主に生活習慣が原因であることがほとんどです。このため、肝臓癌を防ぐためには、生活習慣を見直す必要があります。

たとえば、お酒の飲み過ぎや生活習慣病、肥満などは肝臓がんの大きな原因です。お酒を控える、肥満の原因となる塩分や糖分を控えるといったことが大切です。三食バランスの取れた献立の食生活を送ることによって、ある程度肝臓がんのリスクは下げることが出来ます。暴飲暴食は厳禁。糖尿病のリスクをも高めてしまいます。

喫煙も肝臓がんのリスクを高める要因。喫煙者の方は禁煙をする、非喫煙者の方は受動喫煙を避けるよう心がけましょう。

肝炎は肝炎ウイルスの感染を早期に見つけることが重要。ワクチンで感染予防をしたり、定期検診や人間ドックを受けたりしましょう。

監修医情報:
若杉慎司先生
(東京人間ドック
クリニック)
監修医情報 東京人間ドッククリニック    

人間ドック専門クリニックだからこそ、「効率的な検査を実施して短時間の人間ドックを実現したい」と考えている若杉先生。日本外科学会認定医、日本消化器外科学会認定医、日本医師会認定産業医、日本人間ドック学会認定医などの資格を持っています。

監修医情報:
三好勲先生
(東京人間ドック
クリニック)
監修医情報 東京人間ドッククリニック    

人間ドックは受けたら終わりというわけではなく、生活習慣を見直すスタートだと考えているのが、院長の三好先生です。検査当日には詳しい検査を行うのはもちろん、即日で結果のわかる検査は当日にフィードバック。生活習慣を見直すきっかけをつくれるように「ここを直すとこういう結果が出る」と、前向きな生活指導を心がけています。

問い合わせ先:03-5855-0590