口コミ評判が良いクリニックの人間ドックを徹底リサーチ
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日本人の主要死因は、がん、心疾患、脳血管疾患(脳梗塞、脳出血など)とされています。
がんの原因は分かっているものでは喫煙、ヘリコバクターピロリ菌、パピローマウィルス、B型・C型肝炎ウィルスなどで、ずれも対応することで予防できます。またがん死の上位を占める胃がん、大腸がん、乳がん、子宮がん、肝がん、食道がん、前立腺がんはがん検診で早期に診断できるがんです。
生活習慣の改善によって病気を未然に防ぐ方法を一次予防とすると、定期健診や人間ドックによって病気を早期発見・早期治療することを二次予防といいます。人の身体とは、この2つを柱として病気を予防していくことで、健康を増進できるのです。
参照元:厚生労働省 「死因分析」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life10/04.html
「今日食べたものは10年後の身体をつくる」とよくいわれます。これを裏返しして考えると、今の身体をつくっているのは、10年前から今日までの食事ということになります。もしも今、体調になんの問題もなく、検診を受けても異常が見つからないという人は、10年前からすばらしい食生活を送ってきたことになるでしょう。
反対に今、体調不良や健康への不安を感じている人、健康診断で異常が指摘されている人、肥満の人、そして病気を発症している人は、この10年の間の食生活を見直してみることです。そこから食生活を整えていくことが、10年後の大病を防ぐことになります。
では、どんな食生活が身体の害となるのでしょうか。
現代の食事の問題点の1つは、糖質のとりすぎにあります。糖質は砂糖をはじめとした甘いものだけでなく、ご飯や麺類などの炭水化物、イモ類、菓子類などに豊富です。糖質は大事なエネルギー源ですが、消費されなかったぶんは肝臓でグリコーゲンに変わり、必要に応じて使われます。それでもあまってしまうと中性脂肪が合成され、肝臓や脂肪細胞に蓄積されることになるのです。中性脂肪は肥満や脂肪肝を起こし、動脈硬化を進行させるなど、生活習慣病の原因物質の一つとなります。
また、肉類など動物性脂質のとりすぎも、肥満の原因になる中性脂肪やコレステロールを増やす原因になります。さらに、過度の飲酒や喫煙、過剰な塩分摂取などを長期間くり返すことも、がんなどの生活習慣病の発症につながります。
生活習慣病には、肥満や糖尿病、高血圧、高脂血症、高尿酸血症(痛風)、がん、慢性気管支炎、肺気腫、アルコール性肝障害、歯周病などがあります。また、動脈硬化から起こる心疾患や脳血管障害も生活習慣病に含まれます。
年齢を重ねるにつれて生活習慣病を発症しやすいのは、毎日の生活習慣の積み重ねが病気のもとをつくり出してしまうことが大きいためなのです。
健康のポイントはやはりバランスにあります。
摂取カロリーと消費カロリーのバランスが重要なのは言うまでもありません。適度な運動、糖質(炭水化物)・脂質・タンパク質の適正な割合での摂取。すべてバランスが重要です。
病気を防ぐには、栄養バランスのよい食事、運動、良質な睡眠が大事です。そうとわかっていても、多忙な毎日では、この3本柱を生活のなかにそろえるのは大変です。あまりに同じ文言を聞きすぎて「耳が痛い」という人も多いでしょう。
とくに食事面に関しては、調理や栄養面を考えることが苦手で、外食や買ってきた弁当や総菜ですませてしまう男性はめずらしくありません。
「気をつけたいけれどなかなか生活を変えられない」「身体のどこかに不調を感じている」という人は、一度人間ドックを受け、自分の健康状態を客観的に把握することです。それだけでも、将来の大病を防ぐ大きな予防策になるのです。
近年、食生活の欧米化や過度の飲酒、喫煙などによって生活習慣病が若年化しています。糖尿病や高血圧、脂質異常症、高尿酸血症などのリスクを考えて、血液検査、尿検査、呼吸器検査、腹部エコー、胃カメラなどを含む標準人間ドックを、20代半ばになったら一度受けておくとよいでしょう。結婚や子どもが産まれたタイミングで、家族への責任から受診する男性も大勢います。職場で定期健康診断を受けている人は、その結果や不安を感じる体調に応じて検査を選ぶのもよい方法です。下記にその一例を示します。
日本人男性に多いとされるがんは胃がんです。
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | |
---|---|---|---|---|---|
男性 | 胃 | 肺 | 大腸 | 前立腺 | 肝臓 |
女性 | 乳房 | 大腸 | 胃 | 肺 | 子宮 |
合計 | 大腸 | 胃 | 肺 | 乳房 | 前立腺 |
参照元:国立がん研究センターがん情報サービス「最新がん統計」
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html
胃がんは、30代から徐々に増え始め、40代50代になると増加するとされています。胃がんの99%はピロリ菌が原因と言われています。40歳になると健診で菌の有無と胃粘膜の萎縮の程度を測定する検査(ABC検査)を受けることができます。
ピロリ菌感染チェックのまだの人は早めに受診し、感染が見つかったら除菌することです。
加えて、胃カメラの検査によって胃に病変がないか確認しましょう。胃がんは早期の段階では自覚症状が少なく、また進行してからも症状を自覚できないことがあります。ピロリ菌の感染がある方が表層性胃炎になりやすいので胃痛や胸やけを感じ易くなります。そのような場合は30代で胃カメラを受けておくことをおすすめします。30代で除菌すれば99%の確率で胃がん発症を予防できます。
胃カメラを受けることでピロリ菌の検査を保険診療で受けることができますので、30代で胃カメラを受けることは重要です。
胃カメラは「つらい」というイメージがありますが、それは口から内視鏡を挿入する検査法の場合。この場合、嘔吐反射が起こりやすく、患者さんは苦しい思いをすることがあります。最近は、鼻から挿入する経鼻内視鏡を使う医療機関が増えています。この場合は、吐き気も起こらず、声も出せるので、会話も可能です。
また、より高性能胃カメラであるレーザーのハイビジョン経鼻胃カメラを採用している医療機関もあります。胃カメラでは、胃に加えて食道や十二指腸、咽頭、喉頭も診ていきますが、レーザー経鼻胃カメラは検査の精度が高く、がんをより早期により正確に発見することができます。
参照元:一般社団法人 予防医療普及協会「「胃がんの原因は99%ピロリ菌」という表現について」
https://yobolife.jp/column/160
参照元:hatapyロゴNPO法人 二十歳のピロリ菌チェックを推進する会「ピロリ菌が見つかったら」
http://hatapy.org/check/after.html
ヘリカルCT検査は、X線を使って人体の輪切り画像を撮影して、連続して体の内部を画像化する構造です。非常に小さな病変を見つけることができます。体内のさまざまな病巣を発見できますし、心臓や大動脈、気管支や肺などの胸部、肝臓、腎臓などの検査にはとくに優れています。
40代でとくに受けたいのは、胸部CTです。がん死の原因の第一位は2017年時点で肺がんです。自治体が行う肺がん検診では、胸部レントゲン検査が採用されていますが、その救命率は3割にも満たないのが現状です。一方、胸部CTではより早期に肺がんを診断できます。
また、心臓周辺から腹部にかけての動脈硬化も診断できます。動脈硬化とは、文字どおり動脈が硬くなって、しなやかさが失われる状態です。動脈硬化になると心臓かける負担が大きいうえ、血管の内壁が傷つきやすく、血栓(血の塊)ができやすくなります。この血栓が心臓でつまると心筋梗塞、脳でつまると脳梗塞になります。動脈硬化が生じていないかを1年に1度は調べておくことも40代になったら大事です。
さらに、内臓脂肪CTを受けることで、内臓脂肪の量を正確に測定でき、生活習慣病との関連をチェックできます。内臓・皮下と脂肪の部位別に測定でき、食事や運動量の問題点をより客観的に把握できます。また、腹直筋、腹斜筋、腸腰筋、背筋など、筋肉の量も部位別に測定できるので、どの筋肉を鍛えるべきかを明らかにできます。
参照元:国立がん研究センターがん情報サービス「最新がん統計」
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html
20代男性が受けておきたい人間ドックの検査項目についてまとめています。
40代男性が受けておきたい人間ドックの検査項目についてまとめています。
人間ドック専門クリニックだからこそ、「効率的な検査を実施して短時間の人間ドックを実現したい」と考えている若杉先生。日本外科学会認定医、日本消化器外科学会認定医、日本医師会認定産業医、日本人間ドック学会認定医などの資格を持っています。
人間ドックは受けたら終わりというわけではなく、生活習慣を見直すスタートだと考えているのが、院長の三好先生です。検査当日には詳しい検査を行うのはもちろん、即日で結果のわかる検査は当日にフィードバック。生活習慣を見直すきっかけをつくれるように「ここを直すとこういう結果が出る」と、前向きな生活指導を心がけています。
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