口コミ評判が良いクリニックの人間ドックを徹底リサーチ
公開日:|更新日:
ここでは、人間ドックにかかる費用や選び方に関する不明点や疑問について回答しています。
会社が行うような一般的な健康診断よりも、詳しい検査が受けられる人間ドック。しかし料金だけで選んでしまうと、健康診断と変わらない検査項目になってしまい、十分な検査を受けられないケースがあります。
「じゃあ、人間ドックは何で選べばいいの?」と思ってしまいますよね。
「安さ」は大切なポイントですが、検査内容はもっと重要です。人間ドックは、基本的な検査項目は病院やクリニックごとで違いはないのですが、検査項目数の豊富さ・使用する機器などによって検査内容や費用にバラつきがあります。
検査内容をきちんと把握し、気になる身体の不調や病気がある方はその病気を発見するための検査を、年齢に応じて受けるべき検査がある方は該当する検査を受けましょう。定期的に行う人間ドックだからこそ、自分に合ったコースを選んで毎年の経過をチェックしていく必要があるのです。病院によってはオプションがコースに含まれていたり無料で付いている場合があります。
どのような人間ドックを選ぶべきか、また費用相場はいくらか確認した上でコースを選びましょう。オプションの料金や費用が安くなる方法など、気になる疑問をまとめました。
短時間で終わる日帰りコース、検査の内容で宿泊が必要な1泊2日コースなど、人間ドックにはさまざまなコースがあります。オプションの有無でも費用が大きく変わるので、一律金額とは言えません。よくある人間ドックのコースを紹介すると、以下のようになります。(2018年編集チーム調べ)
検査項目・コース | 料金 | 分かる病気 |
---|---|---|
日帰り(1日)コース | 35,000円~50,000円程度 | 検査内容によります |
1泊2日コース | 50,000円~70,000円程度 | 検査内容によります |
脳ドック | 25,000円~50,000円程度 | 動脈硬化・脳血管動脈瘤など |
心臓ドック | 25,000円~50,000円程度 | 心筋梗塞、狭心症、弁膜症、心筋症、川崎病、不整脈、奇形など |
PETコース | 80,000円~150,000円程度 | 早期のがん(肺がん・乳がん・大腸がん・頭頸部がん・転移性脳腫瘍・膵臓がん・悪性リンパ腫・転移性肝がん・食道がん・子宮がん・卵巣がん・原発不明がん) |
オプション検査 | 料金 | 分かる病気 |
腫瘍マーカー | 1,500円~3,000円(各種マーカーごと) | 進行しているがん。各臓器のマーカーによって分かる病気が異なる。 |
血中一酸化炭素濃度測定 | 540円~3,240円 | 血液中の一酸化炭素の量が分かる(慢性気管支炎、肺気腫の疑い) |
ピロリ菌検査 | 尿素呼気検査:3,000円~5,000円 血液検査:2,000円~3,000円 便中抗原検査:1,660円~2,000円 内視鏡検査:2,300円~30,000円 |
慢性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍 |
乳がん検診 | 超音波検査:3,000円~6,000円 マンモグラフィ検査:4,000円~8,000円 超音波+マンモグラフィ:7,000円~12,000円以上 |
乳がん、乳腺症、乳腺腫瘤、乳腺のう胞、乳腺線維腺腫(疑い)、乳管拡張症(疑い)、乳腺炎(疑い)など |
頭部CT | 5,400円~8,000円 | 脳腫瘍・脳梗塞・脳内出血・くも膜下出血・脳浮腫など |
人間ドックには保険や補助金が使える場合があります。条件を確認し、使用できる場合は申請等を活用してみましょう。
人間ドックは「検査」であり、治療ではないため保険は適用されません。ただし、助成金という形で自己負担を軽減できる場合があります。
国民健康保険では、市区町村によって助成金があるところとないところがあります。助成金を受けられる市区町村の場合は役所で申請を行うことで、助成金を受けることができます。社会保険も、健康保険協会・健康保険組合といった団体による補助がある場合があります。
民間の生命保険でも、提携している医療機関の場合は割引サービスが適用できることも。すでに保険に加入されている方は、提携機関があるかどうかを確認してみましょう。
人間ドックにかかる費用は、医療費控除の対象になるのかお悩みの方も多いでしょう。人間ドックをはじめとした健康診断については、原則的に医療費控除の対象にはなりません。
ただし、健康診断で重大な疾病が見つかり、続けて治療を行った場合は対象になるケースもあります。重大な疾病が見つかると、健康診断は治療前に行う診察と同じと解釈されるため、医療費控除の対象となるのです。医療費控除の対象となるかどうかは、人間ドックや健康診断で重大な疾病が発見されるかどうかがポイントになります。
保険の項目でも説明しましたが、市区町村によって補助金・助成金を申請できるところがあります。東京都内においては、特に市部で補助金を申請できるところがいくつかあります。
人間ドックペディアでは、府中市、多摩市、武蔵村山市、東大和市、清瀬市の補助金についてご紹介しています。要件から助成金額、必要書類などをご紹介しています。該当する市にお住まいの方はぜひ参考にしてみてください。
ここに掲載している以外でも、補助金が申請できる場合があります。また、掲載している情報は調査した2018年段階のもののため、最新情報も各自治体の公式HPを確認してください。
多くの企業で定期的な健康診断を実施しているかと思いますが、より精密な検査を受けられる人間ドックでは、法人契約で割引になるところもあります。より精密な検査を実施することができるため、社員の健康をより高いレベルで守ることができるといってもよいでしょう。
特に小規模の企業においては、社員一人ひとりのパフォーマンスが非常に重要です。早めに社員の病気リスクを把握するためにも人間ドックの受診をすることが重要と言えるでしょう。法人契約ができる人間ドックの中には、数人単位でも可能なものがありますので、クリニックに問い合わせてみましょう。
当サイトでは人間ドックの法人契約におけるメリットや注意点もまとめています。法人契約を検討されている方は一度ぜひご確認ください。
お金と時間に余裕があるならば、少しでも内容の充実した人間ドックを受けるに越したことはありません。しかしながら一般には、人間ドックのために2泊も3泊もする余裕のある人は少数派。だからこそ、検査項目に優先順位を付けて「自分にとって最低限必要なコース」を選ぶことが現実的です。
コースを選ぶときのポイントは、ズバリ年齢。自分の年齢における病気のリスクを知り、そのリスクの検査項目を含んだコースを選ぶと良いでしょう。たとえば20代の方の場合は、体は健康であるものの、遺伝性の脳疾患を発症するリスクがあります。脳ドックを優先して受けるべきでしょう。また、40代以降の方には、心臓や脳の突発的な病気を発症するリスクがあります。時間が許す限り、充実した全身ドックを受けたほうが良いでしょう。
各クリニックでは、人間ドックのさまざまなコースとは別に、オプション検査項目を設定していることが通常です。たとえば胃カメラ。一般的な人間ドックでは、胃の検査でバリウムを使用しますが、より受診者の体の負担を軽くし、かつ検査の精度を上げる目的で、オプションとして胃カメラを用意しているところがあります。
ほかにも、コース内ではレントゲン検査のみのところを、より確実な検査を行うためにオプションとしてCTを用意しているクリニックもあれば、脳疾患の早期発見を目的にオプションとしてMRI検査を用意しているところもあります。各オプションは、決して料金が安くはありません。できることならば、これらオプションも標準コースの中に含まれているクリニックを選びたいものです。
人間ドックは当日の体調や検査内容によっては受けられない場合があります。熱があったり体調がすぐれなかったりする場合は延期や中止しましょう。また、妊娠中は胎児に影響を及ぼす可能性がある検査は控えましょう。
このほか、過去に受けた治療や手術の影響で受けられない検査があったり、持病によっては身体的負担が大きいと考えられる検査は受けられなかったりするケースも。
せっかく人間ドックを受けのであれば、安全に検査を受けて間違いのない結果を得たいもの。健康維持に役立てるためにも、あらかじめ自分の病歴や体質などを正確に伝え、人間ドックに含まれている検査項目を問題なく受けることができるかどうか確認しておくことが大事です。
人間ドックもクリニックやプランによって、費用にはかなりの差があります。検査項目を絞って安く人間ドックを受けられるようにしているところや、高級志向でホテル宿泊や食事券をオプションとして付けることで高価な設定となっているところもあります。それぞれ、価格設定には理由があります。
ただ、安ければよいものでも高ければよいものでもありません。人間ドックを受けるのは、自分の健康状態を正しく把握するためです。まず、必要な検査項目がしっかり揃っているかを見極めてから判断するようにしましょう。
その上で、不要な項目が含まれているところは安いプランを選ぶ、せっかくの人間ドックだから楽しく受けたいという方はオプションのあるものを選ぶなど、求めるプランを選んでいきましょう。せっかく人間ドックを受けても必要な情報が得られなければ意味がないので、検査項目を事前にチェックしておくことが重要です。
補助金やクリニックごとの割引制度もうまく活用できるので、気になるポイントがあればクリニックに気軽に問い合わせてみるとよいでしょう。