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血中一酸化炭素濃度測定

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たばこには200種類以上の有害成分が含まれています。特に有名な有害成分は「一酸化炭素」「ニコチン」「タール」です。摂取し過ぎると動脈硬化を促進させ、慢性気管支炎や肺がんを引き起こすとされています。このページでは、血中一酸化炭素濃度測定の検査方法や、測定結果で疑われる病気についてまとめました。

血中一酸化炭素濃度測定の検査方法

体内にどれだけ一酸化炭素が残っているか、血中一酸化炭素濃度測定の検査を行なうと、かんたんに濃度の数値を知ることができます。測定に使用する機器によって検査の手順に少し違いはありますが、吐いた息を調べることには変わりはありません。

今回は一酸化炭素ガス分析装置「マイクロCOモニター」の検査方法について紹介いたします。

マイクロCOモニター

1.大きく息を吸って吐き出す準備をする
十分な呼気がないと測定不能になります。リラックした状態で大きく息を吸い込み、吐き出す準備を整えましょう。
2.マウスピースを咥えて、息を20秒間かけてゆっくり吐き出す
息は全量を吐き出してください。その際マウスピースから息が漏れないようにしっかりと咥えましょう。もし20秒間吐き続けられなかった場合は、吐ききった後もマウスピースから口を離さず時間が経つまで待つ必要があります。
3.液晶部分に測定数値が出たらマウスピースを口から離す
液晶部分に数値が表示されたら測定は完了です。ただし、呼気が弱かった場合は再検査となります。測定を繰り返すと体内のCO濃度が半減されるため、正確な数値が出ない恐れも。正確な数値を把握するためにも、なるべく1度の検査で終わらせられるようにしましょう。

血中一酸化炭素濃度測定の結果で疑われる病気

血中一酸化炭素濃度測定を受けることで、体内にある濃度を測定することができます。

一酸化炭素濃度測定の数値

0~3ppm 非喫煙者
7~10ppm 要注意範囲
11~15ppm 喫煙者
16~25ppm 頻繁にたばこを吸う喫煙者
26~35ppm 常習的な喫煙者
36~50ppm 極めて常習的な喫煙者
51ppm以上 危険なほど常習的な喫煙者

たばこを全く吸わない方の一酸化炭素濃度が0~3ppm程度なのに対して、喫煙者は約2倍の11~15ppm。自動車の排気ガスや黄砂にも一酸化炭素は含まれていますが、法律で定められている大気汚染の上限値は10ppm程度に留まっているため、たばこを吸うだけで大気汚染の上限以上の一酸化炭素を体内に残してしまうことが数値から見て取れます。

1日に吸っているたばこの数が一緒でも、吸い方によって一酸化炭素の濃度が全く違うことがあります。それは、たばこを吸いこむ深さが原因です。例え本数が一緒でも、浅く吸う人よりも濃く吸う人の方が一酸化炭素の摂取量が増えてしまいます。

一酸化炭素濃度が濃いと、さまざまな病気にかかる恐れがあるため注意が必要です。

たばこが原因で発生する恐れがある病気

たばこが原因でかかるおそれのある病気の一例を紹介します。

  • 慢性気管支炎
  • 肺がん
  • 高血圧症
  • 糖尿病
  • 脂質異常症