口コミ評判が良いクリニックの人間ドックを徹底リサーチ
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こちらのページでは動脈瘤に関する基礎知識や動脈瘤を見つけるために受けるべき検査、発症のリスクを抑えるための生活習慣について解説しています。
それではまず動脈瘤の症状や原因について見てみましょう。
動脈の一部がふくらんでこぶのようになった状態を動脈瘤といいます。いったん大きくなりはじめると進行は早く、最終的には破裂する可能性がある非常に危険な病気です。
動脈瘤はほとんどが無症状で発見が遅れやすいため、人間ドックなどの健康診断やほかの病気の治療中に偶然見つかる場合が大半だといわれています。太い動脈から細い動脈までこぶができる可能性はありますが、特に代表的なものに胸部・腹部の大動脈瘤や脳動脈瘤などがあります。
多くは無症状ですが、胸部大動脈瘤の場合は、大きくなってくると食道が圧迫されて飲み込みが困難になったり、神経が圧迫されてかすれ声になったりするなどの症状が現れることも少なくありません。
ただし動脈瘤が破裂してしまうと、無症状から一転して激しい痛みを生じます。
胸部大動脈瘤が破裂すると胸・背中の痛みや喀血などがみられ、出血によるショック状態に陥って突然死してしまうことも少なくありません。腹部大動脈瘤では突然の腹痛や腰痛、出血によるショック状態が見られます。
脳動脈瘤は大きくなると組織や神経を圧迫して目の奥が痛んだり視覚障害が生じたりしますが、破裂するとくも膜下出血となり、より重篤な症状に。くも膜下出血ではハンマーで殴られたような強い頭痛や吐き気、嘔吐から意識消失といった症状が現れ、生命維持が難しくなってきます。
動脈瘤は動脈硬化や血栓などによって血管が弱くなり、血圧に耐えられなくなって動脈の一部がふくらんでしまうことが原因だと考えられています。 とりわけ環境要因の影響は大きく、喫煙や高血圧、大量飲酒などがそれにあたります。
40代以降では動脈硬化によって動脈瘤を生じるケースが多い反面、生まれつき動脈瘤がある場合もあり、遺伝的な要素もあるというケースも。成人するまでゆっくりと大きくなっていくので、血圧が高めの方は要注意です。
動脈瘤は主に以下のような検査で発見することが可能です。
腹部大動脈瘤の多くは腎動脈より下の腹部大動脈に生じます。腹部の触診で発見されることもありますが、一般的には腹部超音波検査で動脈瘤の存在が発覚するケースがほとんどです。
胸部大動脈瘤の場合は、超音波を発信するファイバースコープをのどから食道に挿入する経食道エコー検査を行うこともあります。
胸部大動脈瘤は胸部エックス線検査で発見されることもあります。大動脈の拡大で発見が可能ですが、大動脈解離との見分けは難しいとされています。
大動脈瘤の確実な診断のためにはCTやMRIといった画像検査が必要になります。正確な大きさを調べ、手術の必要性やその手段を判断します。 近年は造影剤を用いた血管撮影の技術が進歩したことで比較的簡単に血管の立体画像(3D)を作成できるので、より正確な診断が可能となっています。
脳動脈瘤の場合はMRIによる血管撮影が有用とされます。人間ドックには脳血管に特化したコースを設定している医療機関もあるのでおすすめです。
動脈瘤は動脈硬化や血栓などが原因と考えられています。加齢はやむを得ないとしても、そのほかの要因を避けるための生活習慣を保つことが予防に必要です。
特に喫煙、高血圧、糖尿病、脂質異常症などが要因となりやすく、男女比率としては男性のほうに発症者が多く見られます。また、肥満によるリスクも考えなければなりません。肥満は動脈硬化を促進しますので、適度な運動を心がけることも重要です。いったんふくらみ始めた動脈は元に戻りませんので、血圧コントロールなどに気をつけないとますます大きくなってしまいます。
動脈瘤は恐ろしい病気ですが、人間ドックや健康診断で破裂する前に発見できて適切な時期に手術を行うことで、高い手術成功率が期待できるケースもあります。動脈瘤だけではなく、その原因となる疾患も人間ドックで検査が可能ですので、定期的な人間ドックや健康診断の受診もライフスタイルに組み込んでいきましょう。
人間ドック専門クリニックだからこそ、「効率的な検査を実施して短時間の人間ドックを実現したい」と考えている若杉先生。日本外科学会認定医、日本消化器外科学会認定医、日本医師会認定産業医、日本人間ドック学会認定医などの資格を持っています。
人間ドックは受けたら終わりというわけではなく、生活習慣を見直すスタートだと考えているのが、院長の三好先生です。検査当日には詳しい検査を行うのはもちろん、即日で結果のわかる検査は当日にフィードバック。生活習慣を見直すきっかけをつくれるように「ここを直すとこういう結果が出る」と、前向きな生活指導を心がけています。
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