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【医師監修】超音波(エコー)

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このページでは人間ドックでの検査項目の一つ超音波(エコー)の検査内容や検査の流れなどを紹介しています。

超音波(エコー)検査について

超音波検査(エコー検査)とは人には聞こえないほどの高い周波数の音波を使って、身体の中の臓器全般から、心臓や血管・乳腺・甲状腺などの状態を調べる検査のことです。X線やCTのように放射線被曝が無く、簡単に行えるので、健康診断や人間ドックはもちろん、産婦人科でお腹の中の胎児の状況を調べることにも使用されています。

超音波検査(エコー検査)検査にあたっては上半身裸になり、腹部にゼリーを塗布し、超音波を発生するブローブ(超音波探触子)を当てて測定します。検査の所要時間は、腹部の脂肪などの状態で異なりますが、だいたい10~20分程度で終了します。大掛かりな医療機器を必要とせず、繰り返し検査することが可能で、軽度の病気からがんの発見まで、診断能力も優れています。

◇人間ドックでのオプション価格の費用相場(2018年編集チーム調べ)
4,000~5,000円程度

検査で発見できる病気と超音波の弱点

超音波検査で発見される身体の異常は、肝臓・胆のう・膵臓・腎臓・脾臓などのがん、ポリープの他に、脂肪肝、肝血管腫、肝硬変、肝臓癌、胆石、腎結石など様々あります。

小さい石は石灰化、大きい石や胆嚢や尿管にできた石は結石を意味し、数や大きさによって、精密検査が必要かどうかを判断します。

また、脂肪肝や胆石症、腎結石、慢性肝炎などの治療経過を観察するのにも適しています。

このように超音波検査は優れた検査結果を出すことができますが、デメリットもあります。それは骨や空気は超音波が透過できない点です。超音波が透過できない肺や骨の奥は検査ができません。また、検査には一定の技術が必要で、検査結果は技術者の手腕に左右されてしまいます。

腹部超音波検査結果の見方解説

ここでは、肝臓、胆嚢などの各症状の検査結果の見方を紹介します。

肝のう胞

肝臓に袋状の組織ができ、そこに水のようなものがたまった状態のことです。良性の疾患であり、小さなものは問題ありませんが、大きくなりすぎると周囲組織を破壊して障害を起こすことがあります。2個以上あると多発性になりますので、定期的に検査を受けて大きさと数を確認することが大切です。

脂肪肝

飲酒や肥満が原因で、肝臓に脂肪が過剰にたまった状態をあらわします。糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病との合併率が高い疾患です。進行すると肝機能障害を伴うことがあります。

肝血管腫

肝臓に海綿上をした血のたまった腫瘍のことです。よほど大きくなければ問題はありませんが、大きさに変化が見られる場合は念のため精密検査が必要になります。

肝内石灰化

肝臓にカルシウムが沈着した状態のこと。エコーには白く抽出されます。おもに結核、寄生虫、出血などが原因で形成されたものです。画面上、明確でなければ疑いになりますが定期的に検査を受けて大きさの確認をしたほうがよいでしょう。

胆嚢ポリープ

胆嚢の粘膜がコレステロール形成によって隆起した状態のことです。10mm以上の場合、悪性か否か確認する精密検査が必須。2個以上あると多発性になります。

胆嚢結石

胆のう内に石ができる疾患です。石の成分は、コレステロール、ビリルビンカルシウム、黒色石成分など多種にわたってあります。画面上、ポリープ等と識別できない場合は受診が必要です。

肝嚢胞性腫瘍

腫瘍内部に液体を伴う腫瘍です。ブドウ房のような多房性の構造なのが特徴。悪性の可能性があるので、早期の精密検査が大切です。

膵嚢胞

液体の入った袋状の腫瘍で、小さくて単純な形の場合であれば問題ありません。目安として、5mm以上で複雑な形の場合は、精密検査か経観察が必要になってきます。

脾のう胞

脾臓内にできた袋状の組織の中に水のようなものがたまった状態のことです。小さなものは問題ありませんが、大きくなりすぎると組織周辺を圧迫して障害を起こす可能性があります。定期的に検査を受けて大きさを確認するのが望ましいでしょう。

超音波(エコー)検査の流れ

それでは、超音波(エコー)検査がどのような流れで行われるのかを解説していきます。

※この流れは一般的な人間ドックのものです。クリニックによっては異なる箇所がありますので、詳細は受診されるクリニックにお問い合わせください。

1.検査前

検査前の食事は厳禁です。午前中に検査がある場合は、前日の夕食以降の食事、午後に検査がある場合は朝食、昼食を控えるよう指示がありますので従ってください。

なお、水やお茶は摂取可能ですが、牛乳などはNGです。

加えて、膀胱や前立腺、子宮、卵巣などの検査をする場合は膀胱に尿が溜まっている状態で検査する必要がありますので、検査前はお手洗いにいけません。

2.当日の流れ

検査の1時間前までは水分は摂取可能です(ただし、牛乳などはNGです)。薬などを飲まれている場合は医師に相談してください。

当日は脱いだり着たりしやすいような衣類で検査を受けに行きましょう。検査台に仰向けの姿勢で寝て、衣類をまくって腹部を見える状態にします。両手は頭の後ろで組んだような体勢にしてください。

エコー検査をする際には、腹部にゼリーを塗ります。それほど違和感はありませんので、安心してください。

ブローブと呼ばれる検査器具を腹部にあてながら、臓器の状態を検査していきます。検査する箇所によって座ったり、横向きになったりなど、体の姿勢を変えるよう指示があるかもしれません。

検査中はゼリーを塗ったり、ブローブを当てますが、特に痛みや不快感などはなく、そのままリラックスして検査を受けられます。

検査によっては水を飲むように指示される場合もあります。これは、胃でガスが発生するのを抑えて、組織を見えやすくするためです。

概ね、10~20分ほどで検査が完了します。

Q.エコー検査で気になるポイントは?

編集チームAさん:今はどの臓器を見ているなど説明が入るので安心して受けることができます。

3.検査後

異常があって処置をしたり、他の検査がないのであれば、エコー検査後はすぐに食事や水分補給をすることが可能です。すぐにいつもどおりの生活が送れます。

監修医情報:
若杉慎司先生
(東京人間ドック
クリニック)
監修医情報 東京人間ドッククリニック    

人間ドック専門クリニックだからこそ、「効率的な検査を実施して短時間の人間ドックを実現したい」と考えている若杉先生。日本外科学会認定医、日本消化器外科学会認定医、日本医師会認定産業医、日本人間ドック学会認定医などの資格を持っています。

監修医情報:
三好勲先生
(東京人間ドック
クリニック)
監修医情報 東京人間ドッククリニック    

人間ドックは受けたら終わりというわけではなく、生活習慣を見直すスタートだと考えているのが、院長の三好先生です。検査当日には詳しい検査を行うのはもちろん、即日で結果のわかる検査は当日にフィードバック。生活習慣を見直すきっかけをつくれるように「ここを直すとこういう結果が出る」と、前向きな生活指導を心がけています。

問い合わせ先:03-5855-0590