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こちらでは糖尿病に関する基礎知識や糖尿病の合併症を見つけるために受けるべき検査について解説しています。
生活習慣病の中でも代表的な病気と言える糖尿病。インスリンというホルモンの一種が十分に分泌されないことで、血糖値、つまり血液中のブドウ糖の濃度が異常に高くなってしまう病気のことを指します。
血液から糖分が尿として体外へ排出されるため、おしっこが甘いような臭いがすることから、糖尿病と名付けられました。
糖尿病にかかるとさまざまな合併症状が起こります。視力が低下してやがて網膜剥離や緑内障などの発症リスクが高まる糖尿病網膜症、体に必要な物質とそうでない物質を分ける腎臓が機能しなくなる糖尿病腎症、神経麻痺やしびれ、痛み、さらには鬱病などの精神疾患も引き起こす神経障害などが糖尿病の合併症状として知られています。
これ以外にも狭心症や心筋梗塞、脳卒中といった血管の疾患を引き起こすリスクも格段に高まるのです。また、膵臓の機能が低下することで膵臓がんになるリスクも高まり、糖尿病患者はそうでない人の2倍膵臓がんになるリスクが高いと言われています。
ただし、糖尿病は初期ではほとんど自覚症状がなく、知らないうちに進行していて神経障害や網膜症などの合併症が起こってはじめて発覚したというケースが多くあります。
糖尿病で失明してしまったり、人工透析を受けるはめになってしまえば取り返しがつきません。脳卒中になってしまえば命の危険すらあります。
糖尿病は多くの病気の元凶となる恐ろしい病気と言えます。
膵臓がんや脳卒中などの合併症で命を落とす危険も高いのですが、糖尿病自体も寿命を縮める原因となります。糖尿病患者と健常者の平均寿命を比較すると、男性で10年、女性で15年の寿命短縮が認められたという研究結果が出ています。
寿命が縮まる原因としては、高血糖が体内のタンパク質を糖化させ、タンパク質が本来の働きをしないことが挙げられます。
糖尿病の原因は複数挙げられます。まず免疫が低下するなどしてインスリンを分泌する細胞が破壊されることで、インスリンが十分に分泌されないことが挙げられます。これを1型あるいはインスリン依存型と言います。
もう1つは、インスリンは正常に分泌されているものの、遺伝的要因や糖分の過剰摂取、運動不足などの生活習慣の影響で血液中の糖分が増加することです。これを2型もしくはインスリン非依存型と言います。これが、糖尿病が生活習慣病と呼ばれるゆえんです。
特に日本の糖尿病患者は2型が多く、糖尿病の疑いがある人は1,870万人ほど、実に成人の6人に1人の割合なのです。
糖尿病の原因の割合としては、約1割が遺伝によるもの、残りの約9割は肥満や過食、運動不足、早食いや食事抜きといった不摂生によるものとされています。
糖尿病は主に以下のような検査で発見することが可能です。
血液検査は多くの方が健康診断や病気の診断、人間ドックなどで受けた経験がある検査だと思います。採血をし、血液中の糖分の割合を示す血糖値や、ヘモグロビンの一種であるHbA1Cの値を調べます。
血糖値やHbA1Cの値が高いと糖尿病の疑いが高く、具体的には空腹時血糖値が99mg/dL以下でしたら異常なし、100~125mg/dLは要注意、126mg/dL以上は異常とされています。
HbA1Cに関しては5.6%を超えると要注意、6.5%以上になると糖尿病が疑われます。
こちらも多くの方が経験されたことがある検査だと思います。おしっこを採取して成分を分析することで糖尿病のリスクを判定することができます。通常、血糖値が約160~180mg/dl以上になると尿に糖分が混ざるようになります。
眼底検査とは網膜や視神経、静脈、動脈、黄斑、中心窩が集まる眼底を特殊な機器で観察する検査です。散瞳薬と呼ばれる瞳孔を開かせる薬を点眼した後、検査眼鏡を使って眼底を観察します。
血液検査のように、直接血糖値を調べる検査ではありませんが、糖尿病の合併症である糖尿病性網膜症を検知することが可能です。
超音波を照射して臓器を調べる検査方法です。検査箇所にゼリーを塗布した後、超音波を発生させるプローブという器具を当てて検査します。
こちらも直接血糖値を測定する検査ではありませんが、糖尿病の合併症である糖尿病性腎症による腎臓の状態変化を確認することで糖尿病を発見することが可能です。
また、頸部エコーを行えば動脈硬化を見つけることができ、これも糖尿病を発見するきっかけとなります。
糖尿病は生活習慣病。その名の通り、生活習慣が予防の大きなカギです。特にメタボリックシンドロームの方は糖尿病のリスクが高まりますので、今すぐにでも生活習慣の改善を行いましょう。
糖尿病を防ぐためには糖の過剰摂取を防ぐことが重要。砂糖を大量に使ったお菓子やジュースはもちろん、糖分が含まれている白米や麺類も食べ過ぎには要注意です。
さらに血糖値は食後に上昇しやすいので、血糖値が上がらない食事も重要。野菜に含まれている食物繊維は他の栄養素の消化吸収のペースを緩やかにする効果があります。まず野菜を食べてからご飯などを食べると、ブドウ糖が体内に吸収されにくくなります。
運動も糖尿病の予防には重要です。特に30代以降は基礎代謝が落ちて、なかなか脂肪が燃焼されにくい体になります。ジムに通うのも良いですが、まずは1日30分、軽いウォーキングやジョギングをするだけでもOK。慣れてきたら徐々に運動の負荷を増やしていきましょう。また、1駅分歩く、エレベーターではなくて階段を使うといった、通勤に運動を取り入れるのも効果的です。
食生活や運動不足を改善すればダイエットにもなりますし、がんなどの疾病リスクも軽減できますので、メリットいっぱい。ぜひ今日からでも生活習慣を見直して、糖尿病の予防に努めましょう。
人間ドック専門クリニックだからこそ、「効率的な検査を実施して短時間の人間ドックを実現したい」と考えている若杉先生。日本外科学会認定医、日本消化器外科学会認定医、日本医師会認定産業医、日本人間ドック学会認定医などの資格を持っています。
人間ドックは受けたら終わりというわけではなく、生活習慣を見直すスタートだと考えているのが、院長の三好先生です。検査当日には詳しい検査を行うのはもちろん、即日で結果のわかる検査は当日にフィードバック。生活習慣を見直すきっかけをつくれるように「ここを直すとこういう結果が出る」と、前向きな生活指導を心がけています。
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