口コミ評判が良いクリニックの人間ドックを徹底リサーチ
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こちらのページでは肺結核に関する基礎知識や肺結核を見つけるために受けるべき検査、発症のリスクを抑えるための生活習慣について解説しています。
それではまず肺結核の症状や原因について見てみましょう。
肺結核は、結核菌が肺に感染して起こる病気です。日本では主要な感染症の1つであり、毎年約1万8,000人ほどの患者が発生しています。[注1]
現在は特効薬の普及や生活水準の上昇によって、肺結核は治療が可能な病気であることが広まっています。しかし、現在も新規患者が発生しており、人によっては命を落とすこともある病気です。日本の患者数は他の先進国よりも多く、大都市で発症する傾向があります。咳や微熱、身体のだるさがずっと続く場合は、万が一として肺結核の可能性も考えておくことで重症化のリスクを防げるでしょう。
肺結核は咳や血痰といった呼吸器症状、発熱や倦怠感、寝汗、体重減少などがみられます。せきやたんなど飛沫が飛ぶ症状が強い場合は、他人に感染させる可能性が上がるため隔離が必要。したがって、たんから結核菌が大量に出ている場合は結核専門施設で入院治療を受ける必要があり、日常生活も大きく制限されます。
治療は主に抗結核薬の内服です。副作用を抑える薬と合わせて多くの薬を毎日服用することが必要で、一般的に治療期間は半年間と長期にわたります。治療を途中で止めると薬剤耐性結核という治療薬が効かない結核に変化する可能性があるので、症状が軽くなったとしても最後までしっかり治療を続けなければなりません。
肺結核は、発症者の咳やくしゃみに含まれる結核菌を吸い込んでしまうことで感染します。感染しても発症する可能性は低く、多くの人は免疫ができますが、免疫力が低下したときに発症するケースがあるようです。高齢者や栄養状態が良くない人はもちろん、人工透析を受けている人や糖尿病の人も結核菌に感染しやすく、発症のリスクも高いと考えられるので注意が必要。
基本的には空気感染、飛沫感染が原因となり、手を握ったり同じ食器を使ったりしても感染することはありません。
肺結核は主に以下のような検査で発見することが可能です。
レントゲン撮影で、肺の異常の有無を調べます。肺に白く映る影があれば肺炎や肺結核など何らかの異常が疑われます。
コンピューター断層撮影で、通常の胸部X線検査よりも詳細に肺の状態を調べることができます。
結核菌の培養液から分離精製したタンパク質を注射して反応を確認し、結核菌感染の有無を調べる検査です。古くからある検査法ですが、現在はより精度の高い「インターフェロンγ遊離試験」も行なわれています。
痰を染色して顕微鏡で調べる検査です。結核菌に特有の遺伝子を調べる検査法もあり、痰の一部を培養して菌の種類や薬が効くかどうかを調べることも可能です。
日本では生後6カ月までにBCG接種を受けて結核の免疫をつけていますが、この効果は10年~15年程度とされています[注1]。そのため、成人している場合はかかるリスクがあるのです。
肺結核を予防するためには、まず空調換気の悪い狭い場所に気をつけることです。特に公共交通機関などの密閉空間は結核菌の飛沫が長く滞留する可能性が高く、結核菌に感染している人が去ったあとでも感染することがあります。そのような場所ではマスクをするなど、飛沫感染に注意しましょう。もし感染してしまった場合は、発症を予防するために内服治療を行う必要があります。また、身体の抵抗力が落ちてしまうことも肺結核発症の原因になります。疲れやストレスを溜め込まず、栄養バランスの取れた食事と休養をしっかり取るような生活習慣を心がけたいものです。
また、人間ドックや健康診断での検査も早期発見に有効です。画像検査で肺結核の有無も調べることもできますので、予防にも役立つでしょう。
[注1]厚生労働省|結核とBCGワクチンに関するQ&A
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/bcg/index.html
人間ドック専門クリニックだからこそ、「効率的な検査を実施して短時間の人間ドックを実現したい」と考えている若杉先生。日本外科学会認定医、日本消化器外科学会認定医、日本医師会認定産業医、日本人間ドック学会認定医などの資格を持っています。
人間ドックは受けたら終わりというわけではなく、生活習慣を見直すスタートだと考えているのが、院長の三好先生です。検査当日には詳しい検査を行うのはもちろん、即日で結果のわかる検査は当日にフィードバック。生活習慣を見直すきっかけをつくれるように「ここを直すとこういう結果が出る」と、前向きな生活指導を心がけています。
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