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膵炎

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こちらのページでは膵炎に関する基礎知識や膵炎を見つけるために受けるべき検査、発症のリスクを抑えるための生活習慣について解説しています。

膵炎に関する基礎知識

それではまず膵炎の症状や原因について見てみましょう。

膵炎ってどんな病気?

膵炎は大きく急性膵炎と慢性膵炎に分けられます。

急性膵炎はその名のとおり急性の炎症です。膵臓は食べたものを消化するための膵液を分泌していますが、膵液中の消化酵素が活性化すると膵臓を自己消化し始めます。結果、消化された部位が炎症を起こし、膵臓の腫れや痛みを引き起こします。

治療では絶飲食で膵臓を安静にして十分な点滴を実施。重症膵炎の場合は集中治療が必要ですので、対応可能な病院で臓器不全が起こらないようにさまざまな対策が取られます。

慢性膵炎は正常な細胞が壊れ、細胞の繊維化が進んでいる状態です。膵管が細くなったり膵石ができたりすることで膵液の流れが滞り、細胞を壊してしまうため膵臓の機能が低下します。

禁酒、禁煙が治療の基本で、腹痛などの症状に対しては薬物治療が行われます。狭くなった膵管や膵石に対して内視鏡による処置が行なわれることもありますが、痛みが改善しない場合は手術を行います。

膵炎になって生活をする上で現れる弊害・合併症

急性膵炎

急性膵炎のもっとも多い症状は腹部の刺すような痛みですが、まれに背中まで痛みが広がることもあります。このほか嘔吐や発熱といった症状がみられ、悪化すると意識障害やショック状態などを引き起こすように。

放置すると膵臓の壊死、膵液の血中への流入により他の臓器にまで影響を及ぼします。急性の場合は通院で治療困難のため基本的には入院して治療することになります。

慢性膵炎

慢性膵炎の主な症状も腹痛ですが、この場合は膵液が通る膵管が狭くなったり膵石ができたりして痛みが出ると考えられています。症状が進行すると細胞の破壊が進むためにかえって痛みが落ち着くことがありますが、その反面で膵臓の機能はどんどん低下し、下痢や体重減少、糖尿病の発症・悪化などがみられます。

慢性膵炎を発症した人はがんによる死亡率が高く、特に膵臓がんとの合併が多いとされます。医師の指示に従って検査を受けることはもちろん、定期的な人間ドックや健康診断を受けることもおすすめします。

膵炎の原因

原因として挙げられるのは過剰な飲酒や胆石です。

飲酒の場合、飲酒を続けるとアルコールの刺激で膵液が分泌されやすくなり、多くなった膵液が膵管を圧迫して膵炎になるケースと、アルコールの分解時にできる物質が膵臓を直接攻撃するケースの2つが考えられます。特に慢性膵炎は10年以上の大量飲酒が続く30代から50代の働き盛りの男性に多く発症しています。

胆石の場合は膵管近くにできた胆石が膵液の出口を塞ぐことで起こります。加えて、脂肪分の摂り過ぎも消化機能の負担を増やし、膵炎を引き起こす可能性があります。また、普段は無症状でもアルコール摂取や暴飲暴食、脂っこい食事などを引き金として数時間後から痛みが発生するのも慢性膵炎の特徴です。

特発性と呼ばれる原因不明の膵炎もありますが、急性膵炎・慢性膵炎ほど発症率は高くありません。

膵炎を見つけるために受けるべき検査

膵炎は主に以下のような検査で発見することが可能です。

血液検査・尿検査

血液検査や尿検査ではアミラーゼやリパーゼといった消化酵素の値を調べます。膵臓に炎症が起こるとこれらの値が上昇しますが、進行した慢性膵炎の場合は必ずしも上昇するとは限りません。

超音波検査

膵臓の状態を調べるために超音波検査やCTなどを行い、慢性膵炎の兆候である膵萎縮や膵管の異常、膵石の有無などがないかを検査します。

膵炎を予防するための生活習慣とは

アルコールの過剰摂取が膵炎の最大のリスクとなるため、アルコール性肝炎と併せて予防策を実施することが大切です。特に慢性膵炎は発症するまでに時間がかかるため、気づいたときには手遅れだったという可能性も否めません。そのため、お酒の量を控える、休刊日を設けるなどの対策をしましょう。

急性膵炎にしろ慢性膵炎にしろ、発症してしまうと禁酒が原則です。これを守れるかどうかが治療の行方を左右するといっても過言ではありません。再発しないよう、自分で意識して禁酒することが大切です。

また、脂肪分が多い食事もできるだけ避け、栄養バランスを考えて食べるようにしてください。刺激物など膵液の分泌を促進させるような食べ物に注意し、タンパク質を十分に摂ることを心がけるのがベター。油を多く使った揚げ物や炒め物、脂肪分の多いデザートなどはできるだけ減らし、消化にかかる負担を減らしましょう。

膵炎は一度発症すると長期間の治療が必要になる病気です。生活習慣を見直さないまま放置すると再発を繰り返してしまうため、アルコールも食事内容もしっかり自己管理を行うことが予防・再発防止につながります。

監修医情報:
若杉慎司先生
(東京人間ドック
クリニック)
監修医情報 東京人間ドッククリニック    

人間ドック専門クリニックだからこそ、「効率的な検査を実施して短時間の人間ドックを実現したい」と考えている若杉先生。日本外科学会認定医、日本消化器外科学会認定医、日本医師会認定産業医、日本人間ドック学会認定医などの資格を持っています。

監修医情報:
三好勲先生
(東京人間ドック
クリニック)
監修医情報 東京人間ドッククリニック    

人間ドックは受けたら終わりというわけではなく、生活習慣を見直すスタートだと考えているのが、院長の三好先生です。検査当日には詳しい検査を行うのはもちろん、即日で結果のわかる検査は当日にフィードバック。生活習慣を見直すきっかけをつくれるように「ここを直すとこういう結果が出る」と、前向きな生活指導を心がけています。

問い合わせ先:03-5855-0590